高崎圭悟 執筆ブログ

『ハイスコア 人生は最大限を目指すゲーム』著者 株式会社REAL JAPAN代表 高崎圭悟のオフィシャルブログです。

「伸びてない大人」の言うことを聞く必要があるのか?

※この記事は、社会人3年以内くらいのみなさんに読んで頂きたい内容です。

日本は伸びてない

僕は、なんとなく漠然としたイメージで、「先進国の中でもけっこうがんばってて伸びてるほう」と思っていました。
 
ところが、実際は、
僕たち日本人の生産性は戦後まもなくはアメリカの7倍だったのに、今はなんとアメリカの15分の1。先進国の下から2番めだそうです。
”働き者で勤勉な日本人”というイメージは、残念ながら過去の話となってしまいました。
 

失われた25年

日本の生産性は、バブル崩壊直後の1992年から2017年の間、ほとんど伸びていないようです。
(名目GDPで、わずか1割程度の伸び。アメリカは1992年のおよそ3倍、中国は27倍)

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世界上位60カ国をみても、この25年間ほとんど成長していない国は、日本以外にありません。
これだけ成長していないのは、はっきり言って異常です。
 
 
なぜ成長していないのかという分析をし始めると、
旧体制をムリに維持してきた結果だとか、
ゾンビ企業(※経営破綻しているにもかかわらず、政府の税金を投入したり法律を変えたりして生き永らえさせている大企業)のせいだとか、
日本の教育が軍隊教育のころからほぼ変わってないからとか、
バブル時代の強烈な成功体験を忘れられずに、いまだに夢から醒めずに陶酔してるおじさま方とか、
それこそ膨大な議論となるので、そのあたりは専門家の方々にお任せするとして、
 

親や先輩の言ってることは、無条件に正しい?

 
ここでは、「伸びてない大人の言うことを聞く必要があるのか?」というところにメスを入れていこうと思います。
 
みなさんは、仮に営業の仕事をやっているとして、
「数字が伸びていない先輩さんからのアドバイス
を聞き入れますか?
 
自分の結果成果にこだわっているなら、僕は聞き入れないようにします。
なぜなら、伸びなくなるからです。
 
結果には、原因があります。
良い種を蒔けば良い結果、悪い種を蒔けば悪い結果が出ます(※)。当然です。
(※)原因と結果の法則 ー世界で、聖書の次に多く売れている、100年以上のベストセラー本
 
もしも、日本も他の国と同じようにガンガン伸びていて、
先輩も親も生活は栄華を極め、
豊かで発展しまくっている状況だったなら、
「先輩たちの言うことは、無条件に聞くもんだぞ」と言われたら
素直に「ハイ(゚∀゚)!」と聴いたほうがいいです。伸びてるならです。
 
でも、そのアドバイスに従ったって、伸びないわけです。
蒔く種を、変えなければなりません。
 

【格言】愚者は教えたがり、賢者は学びたがる ーチェーホフ

 

「先輩の言うことは、無条件に聞くもんだぞ」という常識から、
脱出しましょう。
それは、
会社の先輩であっても、
自分の親であっても、
学校の先生であっても、です。
 
もし彼らの教えが本当に効果的なら、伸びてるはずなんです。

 

僕は、素直な人が、バカを見る状況がイヤです。

【格言】恵みの雨は正直者の上に降りそそぐ。ーサミュエル・スマイルズ 

 
「努力が報われる世の中」
 
これが、僕の胸を熱くするキーワードのひとつです。
とても大事にしている価値観です。
 
決して器用ではないかもしれないが、深夜まで残業してがんばってる人の姿は、健気です。
つい、他の人のぶんまで仕事を手伝ってあげちゃうような、責任感の強い人、尊敬します。
給料は変わらないかもしれない。でも、間違いなく、”徳”は積み上げているということは誇っていい。
 
【格言】人間の優劣は、その人がどれだけ精一杯努力してきたかで決まる。サミュエル・スマイルズ 自助論
 
 
だからこそです。
だからこそ、その、人の良さを、もう少し別の方向に向けて、ちゃんと報われるようにしませんか。というのが、本書の提案です。
 
残念ながら、時代は急速に変わり、旧体制のがんばり方をそのままやるだけでは、
真っすぐでまじめな人ほど損をして、”ウマいことやる人”が得をするような傾向が出てきています。
僕がとても不快に思う、「正直者がバカを見てしまう」状況です。
 

”努力の方向性”

 
正直者がうまくいくには、”努力の量”だけでは片手落ちです。
”努力の方向性”がキーワードです。
現在の風向きを捉え、戦略を練ることが、とっても重要になってきていると思います。
 
高崎