高崎圭悟 執筆ブログ

『ハイスコア 人生は最大限を目指すゲーム』著者 株式会社REAL JAPAN代表 高崎圭悟のオフィシャルブログです。

日本再興戦略を読んで

いま、本屋でもすごいことになってる落合陽一さんの本

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めちゃめちゃ、おもしろかったです。

誤解を招きそうな表現は多少あるかもしれませんが、
ハートの中に持つ燃える情熱と、日本の若い人への愛情が伝わってきました!

しかもまだ30歳!

これは、一読の価値アリです。

↓↓

◎現状解説 がものすごくうまくまとまっていてわかりやすい

”これまでのシステムは、大量生産型の工業社会、たとえばトヨタの車をつくるのには向いていましたし、ソニーのテレビをつくるのには向いていました。
みなが均質な教育を受けていて、何も言わなくても足並みがそろうからです。
不良品が少なく、コミュニケーションコストが低く、同調によって幸せ感を演出できる社会は非常にうまくデザインされていたと言えるでしょう。
幸せは演出され、成長は計画されてきたのです。

結局、高度経済成長の正体とは、
「均一な教育」「住宅ローン」「マスメディアによる消費者購買行動」の3セットだと僕は考えています。
つまり、国民に均一な教育を与えた上で、住宅ローンにより家計のお金の自由を奪い、マスメディアによる世論操作を行い、新しい需要を喚起していくという戦略なのです。”

 

◎ワーク・ライフ・バランスではなく、ワーク・アズ・ライフ

オンとオフの区別をつける発想自体がこれからの時代には会いません。無理なく、続けられることを、生活の中に入れ込み複数行うのが大切なのです。

日本人は、古来、生活の一部として仕事をしていました。
先に述べた百姓という言葉は、濃紺主体の社会において100の細かい別々の仕事をしているという意味です。

 

→完璧に分業して、「ココだけやってればいい」という時代じゃないですね

◎百姓とは100の生業を持ちうる職業のことです。←このくだり好き

”本来、江戸の日本には。100、200、300、という複数の職業があって、そのうち何個かの職業を一人が兼任して、みなで助け合いながら、働いてきました。ポートフォリオマネジメントされていたため誰かが技術失業することはありませんでした。 ”

◎比較宗教学も好きなので、このへんおもしろい

”西洋的思想の根底に流れるものは、個人が神を目指す、全能性に近づいていく思想です。
人間はどこまで行ったら最強の個人になれるか、神になれるかという勝負です。
常に神と対峙し、神に許しを請う思想です。

それに対して、東洋的思想とは、一言でいうと、自然です。
日本人は、どこまで行っても自然の中にある同質性・均質性似ひもづいています。
森の中から出ていて、律令の「近代政策」をとって前近代化を行ったかと思えば、今度は再び伊勢神宮のようなシステムを持ちうる。
自然のエコシステムとの距離感を保ちながら暮らしていくという思想です。”

→日本人の名字って、多くに”自然”のものが入っていますよね。
○山とか○川とか○田とか、○沢とか藤○とか
アメリカ人は逆に、台風にキャサリンとか人の名前をつけたりしますよね、そもそもハリケーンを爆弾で吹き飛ばそうとするし

”今の日本は東洋化したほうが、イノベーションがより起きやすくなるはずです。
日本人は個人としては異端にはなりにくですが、集団としていたんになるのは得意です。”
→たしかに(m'□’m)

他にも、テクノロジーの発達によって
地方の老人が働けるようになって、少子化と介護と労働力不足の問題が一気に解決する話とか、
地方との心理的な距離がなくなる話とか、
未来が楽しみになる話がとてもおもしろかったです。

 

今月おススメの1冊。