高崎圭悟 執筆ブログ

『ハイスコア 人生は最大限を目指すゲーム』著者 株式会社REAL JAPAN代表 高崎圭悟のオフィシャルブログです。

ポジショントーク(正当化)のワナ【原稿一部公開】

大半の人が、ポジショントークをする

 先輩からの助言は、ポジショントーク(その立場からの発言)であることが多いです。自分の立場を、正当化する傾向があるということです。
 良い・悪い・正しい・間違っているということはありません。

 みな、それぞれ立場も違えば生まれ育ってきたバックボーンがぜんぜん違うので、当然です。

 

 例えば、同じ会社の先輩でも、独身の頃は、「独身はいいぞ〜、自由だし。結婚とかは考えられないなあ」と言っていたのに、結婚して子供が生まれたりすると急に「子供はかわいいぞ〜、お前はいつ結婚するんだ?」と 後輩に言い始めたりしませんか?
 わかりやすいのは、離婚したときです。「結婚なんて、するもんじゃねぇ!」と言います。
 同じ人でも、立場が変わると言うことがぜんぜん変わってしまいます。みな、自分の立場を正当化するということです。
 人からの意見を聞く場合、そのことを踏まえて、注意して聞く必要があります。従業員の人は、従業員のポジショントークをします。「ビジネスをやっても自由になるなんて一部の人だ」「そんなうまい話 があるわけがない」「俺たちには関係のない話だ」「まじめに働くのが一番なんだ」......などです。
 経営者の人も、ポジショントークをします。「なぜ夏の暑い日に着たくもないスーツを着て、尊敬も しない人にヘコヘコ頭を下げているんだい?」「キャッシュインの手段はいろいろあるのに、なぜ合理的でない社員というやり方を自動的に選ぶのかね?」などです。
 僕も極力、「客観的に」を意識してはいますが、少しはポジショントークをします。僕は経営者なので、経営者のポジションから発言します。人が発言する以上、100%客観的 というのはないと思ったほうがいいでしょう。
 だから、なおのこと誰の言うことを採用するかは重要だと思います。